物件を探す前に押さえておきたいことをまとめました。
立地をどこにするか、オフィス面積をどのくらいの広さにするか、事務所選びにおいて極めて重要な要素です。
なぜなら「坪単価×面積」で計算されたものがその物件の家賃となるからです。
坪単価は、その物件の所在エリアや築年数、建物設備等を踏まえ、相場も視ながら算出しますので物件により変動します。
面積は契約面積分となります。あたり前の話しですが家賃は相場の高い立地で面積が広いほど高額で、
相場の低い立地で面積が小さいほど安いということになります。
物件探しは、どのあたりの「地域」でどのくらいの「広さ」のオフィスを借りようということから始まりますので、検討するにあたり参考にしてください。
広さ・面積
大は小を兼ねるといいますから、余裕を持って広い面積の物件に決めることは間違いではないのですが、
もし、レイアウトプランもなしに必要面積を決めるのは危険です。
事務所内にデッドゾーンが発生すれば、余分に家賃を支払うことになってしまいますし、共益費・管理費も面積に比例していることが多いので同様です。
その他にも電気代、冷暖房費などのランニングコストもかさんでしまいます。
やはり、しっかり事前にプランを立て、最適な面積で物件を決めることをおすすめします。
また、将来の拡張を見込んで広めの物件を決めるケースもありますが1、2年で目途がついている場合を除き、
やはり現状に合った最適な面積にして、もし、手狭になった際はそれはある意味、喜ばしいことでもありますから、
手間も時間も掛けてでも、その時は喜んで同ビル内や別物件あるいはグレードアップした事務所へ移転しましょう!
使用するデスクの面積・数量による検討
デスクの大きさ、数量、配置によって使用面積が大きく変わります。必要面積の目安を知るうえで参考にしてください。
4席、8席で島型レイアウトにした場合の使用面積。※通路として最低600㎜を確保
応接セット、打合せブース、リフレッシュコーナー
その他の事務所什器等の面積
- 複合機(大) W1500×D800 1.2㎡(0.36坪)
- 複合機(小) W700×D600 0.42㎡(0.13坪)
- シュレッダー(中型) W500×D500 0.25㎡(0.08坪)
- 分別ごみ箱 W1600×D560 0.9㎡(0.27坪)
- 書庫キャビネット W900×D450 0.40㎡(0.12坪)
- ロッカー W900×515 0.46㎡(0.14坪)
- コートハンガー W1200×D550 0.66㎡(0.20坪)
- 喫煙カウンター W1200×D700 0.84㎡(0.25坪)
- 6名会議室(ホワイトボード有り) W3700×3600 14.36㎡(4.34坪)
- 書庫キャビネット W900×D450 0.40㎡(0.12坪)
どの地域に事務所を構えるか?
家賃相場だけで決めるのではなく、来客がしやすい場所、取引先へ訪問しやすい場所、企業イメージが上がる場所、
スタッフの通勤時間や交通費の負担額、周辺環境によっては明るい気持ちにさせてくれるような地域もあります。
たくさんの物件を見て回ると、印象深いことに意識が持っていかれてしまったり、どこがいいのかわからなくなってしまった。
なんてことはよくあります。そもそもの移転する目的は何?事業の特性は?場所を選定するうえで優先順位は?企業イメージ?集客?など、
事前に明確なプランを描き、最適な事務所を構えることで「売上が上がる」、「収益が生まれる」ということにも繋がっていきます。
札幌市内を大きく分けると「大通」「札幌駅南口」「札幌駅北口」「西11丁目」「創成川」「すすきの」「その他地域の駅近」「各区別」
大通地区
札幌市営地下鉄南北線、東西線、東豊線の3路線で乗り入れができる「大通駅」がある札幌の中心部。
大通と札幌駅を結ぶ地下歩行空間「チ・カ・ホ」やススキノとを結ぶ地下街「ポールタウン」は屋外に出ることなく往来できるので、
通勤にもショッピングにも大変便利な地区であるため様々な企業が進出しています。
札幌駅南口
駅前通りを中心に西2丁目から西5丁目付近までは特に人気が高い地域で、道外へ出張の多い企業は特にこの地域は魅力です。
商業ビルとオフィスビルがバランスよく所在しているのでオフィス開設にあたって、SOHOから大企業までどの企業もまずは検討される地域です。
札幌駅北口
札幌駅の北側に位置し、北6条~北8条までが人気です。
札幌駅はもとより、合同庁舎や北海道大学など人が集まるランドマーク的施設が近く、
自動車の乗り入れも混雑する大通周辺をかわして移動できるので中心部でありながら、自動車を利用する方には便利なのがポイント。
西11丁目
大通より西側に位置し、西11丁目駅、電車通り、石山通など徒歩、自動車ともに移動は便利です。
周辺は札幌家庭裁判所・地方裁判所、中央区役所など官公庁が多く弁護士さんなど仕業の方や企業が多く進出しています。
賃料相場も大通、札幌駅周辺より低いのも魅力。
創成川
大通より東側に位置しバスセンター、バスセンター前駅の周辺地域です。
創成川地区の再開発により街並みも増々キレイになっています。
賃料は比較的おさえめでありながら大通に近く、
バスセンター前駅と大通駅を結ぶ地下歩道や札幌ファクトリーが近隣にあることは楽しみもあり便利です。
すすきの
言わずと知れた繁華街ですが、飲食業や飲食店に関係する業種の企業に人気があります。
国道36号線より南側はオフィスビルは少なく、商業ビルや雑居ビルで占めています。
築年数がかなり経過したビルも多いですが、他地域には少ない魅力ある事務所テナントもあります。
その他地域の駅近
特に中心部にこだわっていないが、通勤にも来客にも地下鉄利用を重視したいという方は、
地下鉄駅徒歩1分圏内のオフィス物件でも手頃な賃料設定の物件にめぐり合えるかもしれません。
月極め駐車場は中心部の半額以下ということもありますので、自動車保有台数が多い企業には魅力。
札幌市内各区
倉庫付き事務所や建築系、工事業者の事務所や通勤、業務が自動車利用をメインとする方、
その地域が営業ターゲットであったり、主要取引先が存在している、あるいは作業系の事務所など。
立地に業務を合わせらるという方は賃料も安くむしろ中心部より便利な場合が多いです。
天井の高さ
ロッカーなど背の高い事務機器を設置する場合は、天井との隙間がギリギリだと移動がしずらい、掃除ができないとか何かと不便です。
事務機選びから始まるところですが、多少の余裕は持たせた方が何かと便利です。
天井高が2.7mほどあると圧迫感がなく快適な空間に感じます。
冷暖房・電気代
部屋ごとに温度調整パネルで温度調整ができる個別空調と
管理会社などでビル全体の空調を集中管理によって温度調節をするセントラル空調があります。
これはビルの仕様によるものですが、セントラル空調の場合の冷暖房費はビル管理会社によって集計方法が異なりますので
入居前にしっかり確認をとりましょう。不在が多い事務所で普段は空調を利用していなくとも、
管理会社の計算方法によっては請求が発生する場合があります。電気代も同様に計算方法などを事前に確認すべき点です。
共益費・管理費
家賃以外に共益費や管理費は、ほぼ掛かってくる費用です(家賃に含めている場合もあります)家賃同様に毎月の固定費となりますので、
家賃ばかりに目が行きがちですが共益費、管理費の内訳もしっかり確認しましょう。
駐車場・その他にも
北海道は特に仕事もプライベートの車利用が多いですので、駐車場での車の止めやすさや近隣の有料駐車場の情報なども以外に大切です。
車で訪問しやすい事務所かどうかで客足が変わってきますので、単に駐車場があれば良いということのみならず、
車で来社される気持ちに立って考える必要があります。
インターネット、電話回線、電気容量、床配線のことや採光や眺めなど仕事を快適に行うためにしっかりと事前に確認しておきましょう。